ManabeeさんのCDレビュー [プロフィール]
エスプリのきわみ
「Borelo」。名曲です。スネアドラムに乗って、有名なテーマ(実はテーマは2つあります)が、さまざまな楽器で色づけされながら、徐々に盛り上がっていくという構成はなんとも見事なものです。
しかし、そんな曲だからこそ、この曲をオーケストラの技の見せ合いみたいに演奏し、フランス音楽であることを忘れてしまったかのような演奏が多いです(特にアメリカの演奏)。この曲はご存知のように印象派の大家、ラヴェルの壮年期の曲です。フランスの香りがたっぷりと含まれた曲なのに、その雰囲気を汲み取った演奏は実は稀有です。
このクリュイタンスの演奏は、まだパリ音楽界に19世紀の香りが残っていた、1961年に録音されたものです。今はほとんど聴かれなくなってしまったバソン(フレンチ・ファゴット)の甘く艶やかな響きや、(本当の意味での)フレンチ・ホルンやトロンボーンの官能的な音色、とろけるようなストリングスの醸し出す雰囲気は絶品です。毒々しさや力んだ感じがまったくない、柔らかな、パリのエールに包まれてしまうのではないかとような演奏です。
カップリングの「スペイン狂詩曲」は、音のカーテンがどんどんめくられていくように、スペクタクル。「ラヴァルス」は、催眠術にかけられ、気がつくとそこは夢の舞踏会。
聴いていて時間をがたつのをつい忘れてしまう、そんなCDです。
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nimoさんのコメント:
あ!(2006/4/29)
ikeguchiさんのコメント:
確かうちにも…(2006/5/2)
ただしARTリマスターじゃなかった気がします。
EMIにふさわしく音質のよくないCDだった
印象があります。演奏は悪くないんだけどねぇ。
Manabeeさんのコメント:
Re(2006/5/4)
音質はARTリマスターしてあるとまあまあよかったと思います。してないと最悪でしたが
◆少し期待はずれだったボレロ 評価: 3
◆「ボレロ」は<感動的>な音楽だ 評価: 5
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